2015年11月24日火曜日

diary;credenza_CASA, November, 2015



< credenza_CASA >
先週末は、兵庫県川西市で毎月数日オープンしている
credenza_CASA の営業日。晩秋とは思えないほど暖かい二日間でした。

橋村大作さんの個展 日程との兼ね合いもあり、12月はお休みとさせていただくため、
2015年の CASA としての営業は今回が最後でした。

そもそもこの CASA ですが、大阪市内( 大阪府 )のショップが月に数日のみ
川西市( 兵庫県 )でオープンするインテリアショールーム・・・という、
そもそも会場である古民家と私の関係をご存知ない方にしてみれば「 ?? 」な
出張ショップなのかもしれません。

そしてこの場でご覧いただけるソファ『 Paper Knife Sofa 』シリーズについても、
どういった経緯でここにあるのか、ご存知ない方の方が多いことでしょう。

かいつまんで、とても大雑把に説明すると・・・
” 以前この場が別形態( 運営・管理者は同じ )だった時に所属していた ”
” それ以前からこのソファシリーズとは関わりがあった ”
・・・といったところでしょうか。

この場が持つ魅力はある程度理解していたつもりでしたが、いったん離れ
改めて外部の者として入ってみると、自分が思っている以上に素晴らしい環境なのだと
いうことに( 昨年10月に CASA を始めて以来ずっと )気づかされ続けています。

そういう場だからこそ感じていただける、そして感じていただきたい時間の流れや
空気があり、そのきっかけを提供できるような設えを常に意識するようにしています。

・・・などと長々とした自分語りから入ってしまいましたが、
今回のエントリーではその二日間の様子をざっとご紹介したいと思います。



暖かいとはいえ11月の後半。さすがに庭の紅葉も落葉が目立ち始めていました。

その向こうに鈴なりに下がっている雫のような白い物体は、23日に会期が終了した
『 のせでんアートライン 』参加アーティスト 浅山美由紀さん の作品。


こちらに背中を向けているのは、前出の『 Paper Knife Sofa 』。

その背面を含めた全方位、どの角度から見ても美しいということが
大きな魅力のこのシリーズは、20世紀半ば(1956年 )に
デンマークでデザインされ、21世紀に日本で復刻されました。


幅168cmと畳一畳に満たないサイズですが、フレームが細身な分
座面を広く取れるので、実寸よりも大きく感じられる方が少なくありません。

こういう時、言葉で「 畳一畳ないんですよ 」とお伝えするのではなく、
下に敷いてある畳と見比べていただけば一目瞭然です。

適度に傾斜した座面には体をゆったりと預けることができると同時に、
例えば立ち上がる、例えば前に置いたテーブルに手を伸ばす・・・など、
座ってからの動作に移行するのも苦になりません。体を起こす際に掛かる負担が、
深すぎず、傾斜しすぎずな座面のおかげで軽減されているんですね。

つまり、傾斜の深いソファは体を思い切り預けることができますが、
その反面次の動作に移る際に( よいしょ、っと )と力を入れる必要があるため、
体への負担( =より多くの筋力を使う )がその分大きくなるわけです。

この全体のバランスが絶妙に取れていることが、永く、そして飽きずに
ご愛用いただく上で特に重要なポイントになると考える自分にとって、
それが優美なフォルムを伴って形と成っていることには感動すら覚えます。


「 百聞は一見に如かず 」と言います。

12月は冒頭でお伝えしている通り月例オープンはお休みですが、
事前アポイント( ※要日程調整 )でもご案内できますし、
1月であれば雪見障子越しに庭を眺めながら・・・と、いわゆるショールームとは
趣の異なる空間で、ゆったりとした時間をぜひ過ごしてみてください。

そうそう、もうひとつ。
実際に使う場合のシチュエーションとして、横たわってみるのも大事なことです。
遠慮なく、お気軽にお試しください。


今回はいろいろな盃を持って行きました。

ガラス;fresco
陶器;福岡彩子
漆器;喜八工房
鉄板 と 鉄の脚tipura studio ※ 再入荷までもうしばらくお待ちください

左は福岡さんの銀彩仕上。右は喜八工房( 漆器 )の金箔仕上。



tropmoc blue*yellow / fresco


ソファと同じウォルナットのローテーブルは、
この古民家を拠点に活動する「 wedge 」主宰・西良氏謹製。

F/style が手がけるラグマット『 HOUSE 』のモチーフ=犬が、
居心地のいい塒( ねぐら )を見つけて横になっているようです。


粉引の蓋物 / 志村和晃


午後になっても日差しが部屋の奥まで差し込む時間があったりと、
( ああ、良い時間だな )と思う度に部屋の中を記録に残していきます。

2日目=日曜日には、母屋が会場のひとつとなっていた
「 のせでんアートライン 」の( 自主的な? )スピンオフイベントとして、
何やら楽しそうなことが繰り広げられていました。


家具制作時に出る端材を使った焚き火。
メープル、ウォルナット・・・ずいぶんと豪華な焚き火です。


焼き芋、焼きじゃが、銀杏に巨大なマシュマロなどなど。
この日は昼食をとるのを我慢し、出来たてホヤホヤをいただいてしまいました。



艸田正樹さんの高盃『 酸素の国 』。
透明なガラスの美しさを教えてくれた、お気に入りの作品です。


冒頭でも述べた通り、月例でオープンする会は年内は今回が最後。
事前アポイントでのご案内は、展示期間外であれば受け付けております。
また、ソファの資料は印刷物 / PDF ファイルでご用意しておりますので、
こちらもご興味ある方には郵送 / メールにてお届けしております。

ご希望やご相談などあれば、その旨お気軽にお申し付けください。


当日の様子は facebook のアルバムでもまとめています。
アカウントをお持ちでない方もご覧いただけますので、ぜひ覗いてみてください。

facebook;credenza_CASA, November, 2015

※ オンタイムの情報は twitter でもご案内しております。
※ credenza_CASA については こちら をご参照ください。 

■ credenza 定休日の営業について
毎週火曜日と第一・第三水曜日は、アポイント制でご案内させていただきます。
この会場で展示している家具( ソファ・チェア )にご興味のある方、
インテリアに関するご質問やご相談などある方、先ずはお気軽にご相談ください。

■ 問合せ先
tel;06-6940-0680 / fax;06-6940-0679
mail;info@credenza-casa.com
hp;contact

posted by;堀